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    <updated>2009-10-09T03:52:39Z</updated>
    <subtitle>モデルへの日々</subtitle>
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    <title>不安との戦いと朗報</title>
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    <published>2008-12-06T00:46:59Z</published>
    <updated>2008-12-25T16:20:16Z</updated>

    <summary> 朝、目を覚まし、カーテンを開けると、やっぱり東京の景色が広がる。大垣の長閑な景...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/keiko_2h.jpg" title="KEIKO" memo="keiko_photos" />

朝、目を覚まし、カーテンを開けると、やっぱり東京の景色が広がる。大垣の長閑な景色でも、中規模都市の名古屋でもない。そこは、私が闘う街「TOKYO」。上京して1年経っても、まだこのメガ・シティに慣れない。<br />
　今日はオフ。東京に来てから友達になった優佳と、ミッドタウンでショッピングして『idee cafe Parc』でお茶。<br /><br />

<strong>「私はね、KEIKOがトップモデルになって世界に羽ばたくのが夢なんだ」</strong><br /><br />

「<strong>世界？東京にさえもまだ慣れないのに！世界を目指しているのかもわからないけど、ともかく、まずは東京で頑張ろっと！」</strong>
<br /><br />

その数日後。。。<br /><br />

<strong>「KEIKO！　ついに<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00206.html?width=360" class="jTip" id="three" name="">世界</a>が来たわ！」</strong><br /><br />

<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/keiko_2i.jpg" title="KEIKO " memo="keiko_photos" />

マネージャーの松本さんから朗報が入った。<br />
中国を代表する女優、ウォン・リーが日本メーカーのシャンプーのCFに出ることになり、ロングヘア、しかも、長身のモデルを探しているというのだ。<br />
　アジア圏内のモデルが、数人選ばれ、彼女と一緒にギリシャに行って撮影があるという。「NeoInternational」は、私を推薦してくれ、見事に合格したのだった。<br /><br />

<strong>「KEIKOならきっと、世界でやっていけるわよ。ただ、メンタル面で弱いところがあるから、そこを強化しなくっちゃね！」</strong>
<br /><br />
松本さんに言われるまでもなく、自分でも気づいている。負けず嫌いなくせに、引っ込み思案で欲がない。派手な外見からは想像も出来ないだろうが、海外旅行だって一度も行ったことがなかったのだ。不安で爆発しそうな私は、この仕事に松本さんほどには喜べなかった。]]>
        
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    <title>ギリシャロケ</title>
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    <published>2008-12-06T00:59:12Z</published>
    <updated>2008-12-25T16:21:11Z</updated>

    <summary> 書類審査、何度かの面接を通って成田に集まったのは、7人。日本人以外も居た。 「...</summary>
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        <![CDATA[

書類審査、何度かの<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00304.html?width=360" class="jTip" id="three" name="">面接を通って</a>成田に集まったのは、7人。日本人以外も居た。<br /><br />

<strong>「よろしくね。私、菜奈。ウォン・リーとCFなんて、超ラッキーだと思わない？」</strong><br /><br />

菜奈は天性の明るさを持ったモデルだった。<br />
背も180センチはある。<br />
　ウォン・リーとは、ギリシャの宮殿の前で会った。でも、あちらは大世界的な女優だから付き人やらスタッフに囲まれて、見えたと言った方が良いくらいかな。<br />
ザッとした顔合わせののち、連日の撮影。さすがに、大手メーカーの撮影だけあって、かなり緻密に撮る。<br />

ウォン・リーには、ホテル並みの機能を備えた豪華なロケバスが用意されていたけれど、私たち７人はスタッフと同じバス。<br />

<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/keiko_2j.jpg" title="KEIKO" memo="keiko_photos" />

照明の待ち時間に、バスのなかで慌ただしくランチを取りながらも、女の子同士はすぐにお喋りを始める。<br />

<strong>「私、これをきっかけに世界に出たいの。KEIKOもでしょ？」</strong><br /><br />

<strong>「うーん、私はどうかな......微妙」</strong><br /><br />

<strong>「私は、絶対に"あっち組"になりたいんだ！」</strong><br /><br />

菜奈が指さす先には、あの豪華ロケバス。<br />
私はと言えば、情けない事に緊張のあまりに終日お腹を壊していた。<br />
数日の撮影が終わり帰国して、いよいよ今日か<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00205.html?width=360" class="jTip" id="two" name="">CF</a>のオンエア開始日。この番組の間にと聞いていたので、かぶりつきで見ていた。私は、ウォン・リーの右側に映っている筈だ。<br />
　ところが、映ってはいるのだがピントはウォン・リーに合っているので、私かどうかは、私でなければわからない。<br /><br />

<strong>「うーん、世界の壁は厚いな......」</strong><br clear="all" />]]>
        
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    <title>もったいないと言われるけれど</title>
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    <published>2008-12-06T01:12:23Z</published>
    <updated>2008-12-25T16:21:46Z</updated>

    <summary> 　世界への階段を登り始めたはずの私に、マネージャーの松本さんはハッパをかける。...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/keiko_2l.jpg" title="KEIKO " memo="keiko_photos" />

　世界への階段を登り始めたはずの私に、マネージャーの松本さんはハッパをかける。<br /><br />

<strong>「よし、これからドンドン海外の仕事を入れるわね。ショーもガンガンやろう！」</strong><br /><br />

<strong>「あの、で、でも......」</strong><br /><br />

<strong>「何？　何か問題でもあるの？」</strong><br /><br />

<strong>「あのぅ、私、実は世界に出たくないんです」</strong><br /><br /><br clear="all" />

　ウォン・リーとギリシャに行って仕事ができて、それはそれで楽しかったのだけれど、　
私には菜奈みたいな、上昇志向がないことに気付いた。幼い頃からそうだった。欲が無くてボウッとしているとよく言われたものだ。<br />
　松本さんに、菜奈のバスのエピソードを伝えた。<br /><br />

<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/keiko_2k.jpg" title="KEIKO" memo="keiko_photos" />


<strong>「私は別に豪華なロケバスに乗らなくてもいいんです」</strong><br /><br />

<strong>「なんで？　もったいない！　それだけの身長とKEIKOの個性があればやっていけるよ」</strong><br /><br />

<strong>「でも、世界のショーでは180cm以上だって言われたし......」</strong><br /><br />

<strong>「それは、ケースバイケースよ」</strong><br /><br />

<strong>「でも、私、英語も全然できないんですぅ」</strong><br /><br /><br clear="all" />

松本さんがイライラしているのがわかった。私はグズかもしれない。でも、自分の根本の性格は変えられない。<br /><br />

<strong>「わかったわ、KEIKO。<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00401.html?width=475" class="jTip" id="three" name="">社長と話してみる</a>。本当にもったいないなあ！」</strong>]]>
        
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    <title>自分の好きなようにしたらいい</title>
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    <published>2008-12-06T01:43:32Z</published>
    <updated>2008-12-25T16:11:56Z</updated>

    <summary> 自分の望むことと、事務所が望むことのギャップ。これで悩む人は多いと思う。 事務...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/keiko_2m.jpg" title="KEIKO" memo="keiko_photos" />

自分の望むことと、事務所が望むことのギャップ。これで悩む人は多いと思う。<br />
<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00401.html?width=360" class="jTip" id="three" name="">事務所の売り出し方針</a>についていけない者は去るしかないのか...。<br />
　次の日、社長に食事に誘われた。代官山にある、クラシックなイタリアン。お屋敷を改造したらしく、落ち着いた雰囲気だ。<br /><br />

<strong>「それで、KEIKOは、どうしたいんだ？　いつも無口だから、今日はともかく、思うことを全部言ってごらん」</strong><br /><br />

　クビを覚悟で、ボツボツと話し始めた。<br /><br /><br clear="all" />

<strong>「私......、小さい頃から、この身長が悩みの種でした。でも、今ではコンプレックスが反対に武器になることがわかったんです。最近は仕事の幅が広がって、やり甲斐もあったし......。でも、海外に行くと、私、生まれたてのバンビみたいになっちゃう。ストレスでお腹も壊してしまいました」</strong><br /><br />

<strong>「ハハハハ......」</strong><br /><br />

　ウォン・リーの撮影の時にも、場所の位置が悪くてスタッフから注意されたけど、言っていることがわからない　早口の英語が聞き取れなくてオタオタしていると、怒鳴られた。それで、ますます萎縮してしまう。<br /><br />

<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/keiko_2n.jpg" title="KEIKO " memo="keiko_photos" />


<strong>「英語を勉強してみる気はない？」</strong><br /><br />

<strong>「そりゃあ、出来たらいいなとは思いますけど、正直言って年齢的にも難しいんです」</strong><br /><br />


　短大を卒業して上京してから８年とちょっと経っていた。来月、<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00302.html?width=360" class="jTip" id="two" name="">29歳</a>になってしまう。２、３年経って英語が出来るようになって世界に出るなんて、気の遠くなるような話だ。<br /><br />

<strong>「私、この事務所には不要ですか？」</strong><br /><br />

<strong>「そんなことないさ。KEIKOは自分の好きなようにやればいいんだよ。世界だけがゴールじゃない。いくらだって仕事はあるさ」</strong><br /><br />

　社長の言葉に救われて、涙がポロポロ溢れ出た。<br clear="all" />]]>
        
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    <title>結婚して出産してもモデルを続けたい</title>
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    <published>2008-12-06T02:42:03Z</published>
    <updated>2008-12-25T18:22:11Z</updated>

    <summary>「KEIKOは本当に欲がないよね」 「世界への切符を手にしたのに、もったいなーい...</summary>
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        <![CDATA[<strong>「KEIKOは本当に欲がないよね」</strong><br /><br />

<strong>「世界への切符を手にしたのに、もったいなーい！　その切符、私にちょうだいよ！」</strong><br /><br />

　海外進出を断ったという噂は、瞬く間に広がり、モデル仲間から、呆れられた。<br />
　一方、優佳とは、変わらずに付き合い続けている。彼女は、東京では唯一、一般人の友達。利害関係が無く、気兼ねなしに付き合えるから、お互いにズバズバものを言う。<br /><br />

<strong>「優佳、私はね、モデルとして成功するだけじゃなくて、女としての幸せも欲しいの」</strong><br /><br />

<strong>「すぐに結婚したいと思う相手がいるの？」</strong><br /><br />

<strong>「ううん。だけど、年齢的にも次に出会った相手とは、結婚を視野に入れた付き合いをするでしょ。その時に『２年後に海外を目指すから、結婚は出来ない』なんて
言いたくない。子供も二人は欲しいと思っているし」</strong><br /><br />

<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/keiko_2o.jpg" title="KEIKO" memo="keiko_photos" />

　175cmという身長をありがたがって貰えるのは、バスケットやバレーボールの選手、宝塚の男役、そしてモデル。意外と選択肢は少ないと思っている。<br />
そのなかの一つの仕事は続けられるなら、私はずっとやっていきたい。<br />
　どんなに裕福な人と結婚しようと、子供を産もうと、<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00101.html?width=360" class="jTip" id="three" name="">自分のアイデンティテイを保つため</a>に、絶対に仕事を続けたい。ママモデルだっているし、40代半ばを過ぎて活躍している有名なモデルもいる。<br /><br />

<strong>「KEIKOは実は無欲じゃなくて、欲張りなんだよ。片手にいっぱいの幸せじゃなくて、両手に適度の幸せが欲しいんじゃないの？」</strong><br /><br />

<strong>「ああ、ホント！　確かにそうなのかも」</strong><br /><br />

<strong>「握力強いね！　KEIKOはそのままがいいよ。そのままでいて」</strong><br /><br />

　突き抜けるような青空の下、オープンカフェでお茶しながら、弾ける様に笑い続けた。
29歳、KEIKOこと慶子。今、岐路に立っている。<br /><br />

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KEIKO　STORY　終]]>
        
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    <title>モデル事務所決定</title>
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    <published>2008-12-09T12:55:46Z</published>
    <updated>2008-12-25T16:01:27Z</updated>

    <summary>「Queen」編集部の私の担当編集者は30代の久我さん。ほんわかした雰囲気がある...</summary>
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        <![CDATA[「Queen」編集部の私の担当編集者は30代の久我さん。ほんわかした雰囲気があると誉め言葉を頂く私とは対極の存在で、「バリバリ」って音がしそうなくらいテキパキしてカッコいい。無駄話をしている暇なんかはなく、結論だけをズバッと言う。<br /><br />

<strong>「SAEKOはまず、<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00401.html?width=360" class="jTip" id="three" name="">モデル事務所</a>に入りなさい。あなた向きのモデル事務所は、これとこれとこれ。で、自分がどういうモデルになりたいのか、コンセプトをちゃんと決めていらっしゃい。読者モデル時代は、にっこり笑っていれば十分だったけど、これからはやっぱり「服を見せる」っていうことを
意識しなきゃダメよ」</strong>　<br /><br />

<strong>「やっぱり、私のイメージは"ふんわり"でしょうか」</strong><br /><br />

<strong>「もう少し、自分で考えて」</strong><br /><br />

<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/saeko_2g.jpg" title="SAEKO" memo="saeko_photos" />

ボンヤリと自分のコンセプトを考えながら、久我さんに付いて、事務所まわりをはじめ、好印象だった2社に絞りどっちにしようか迷っているときのこと。<br />
今の事務所の堀越さんが、言ってくれた言葉が決め手になった。<br /><br />

<strong>「わが社では、あなたの売り出し方は決まっています」</strong><br /><br />
<strong>「どんな売り出し方なんでしょう？」</strong><br /><br />

<br clear="all" />

喉の奥まで出かかったが飲んだ。「ここに違い無い」という確信が沸き上がったからだ。<br />
どうやら、私は決断系の言葉に弱いらしい。恵太、瑤子、久我さん、堀越さん。他力本願で進んできた私は、人生のマイルストーンで、常にだれかに背を押されている。<br /><br />
　
<strong>「よし、この事務所でSAEKOとしてのスタートを切ろう」</strong><br />
　そう決めた。]]>
        
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    <title>雨になりそうな渋谷にて。</title>
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    <published>2008-12-22T03:20:03Z</published>
    <updated>2008-12-22T18:43:50Z</updated>

    <summary> 「あ～、もう無理っ！」　 引越しの段ボールの山の前でつい声をあげた。 ...上...</summary>
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        <![CDATA[<big></big>
<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/SAEKO1-1a.jpg" title="SAEKO " memo="keiko_photos" />


<strong>「あ～、もう無理っ！」</strong>　<br /><br />

引越しの段ボールの山の前でつい声をあげた。<br />

...上京して早三日。<br />
その日は少し曇っていた。入学式までまだ数日あるけれど、それまでにどこか、東京の街も出かけておきたい。段ボールを片付けては寝る......そんな毎日にもいい加減ウンザリしていた。<br /><br />


<strong>「さて、と...天気予報も晴れだったし、渋谷にでも行ってみるかな。たまには外の空気も吸わないと...」</strong><br /><br />


そうと決め、故郷で合格の知らせが舞い込んで以降ずっと眺めていた"東京マップ"をバッグに詰め、ＪＲに飛び乗った。<br />
（「じつは、欲しかったものもあったりするんだよね」）



雨になりそうなスペイン坂を急いでかけ上がり、見覚えのあるPARCOが目の前に立ちはだかった時、
<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00705.html?width=360" class="jTip" id="three" name="">
肩を後ろからたたかれた。<br /><br />
</a>

<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/SAEKO1-1b.jpg" title="SAEKO" memo="keiko_photos" />

<strong>「！？・・・」</strong><br /><br />


<strong>「ごめんなさい、私、○○出版社の者です。学生さん...　かな？」</strong><br /><br />


<strong>「・・あっ、はい･･････」<br /><br />
</strong>

<strong>「突然ですけど、雑誌の読者モデルにやってみませんか？　今、ヘアモデル探してるんです」</strong><br /><br />

<strong>「えっ？･･･」</strong><br /><br /><br clear="all" />


それが女性だったこともあり、次に名刺を出されて、ようやく少しほっとした。そこには、日本海を臨む自分の地元にも売っていた、とある女性誌の名前があったからだ。<br />
それでもまだ、そのときはこの後自分に訪れる展開を、全く想像していなかった。]]>
        
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    <title>高校時代のＢＦ、その影響が無ければ。</title>
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    <published>2008-12-22T03:49:37Z</published>
    <updated>2008-12-25T15:03:59Z</updated>

    <summary> 「モデルってどんなことをするのかな......」 　そもそも、モデルなんていう...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/SAEKO1-2a.jpg" title="SAEKO" memo="saeko_photos" />


<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00201.html?width=475" class="jTip" id="two" name="">
<strong>「モデルってどんなことをするのかな......」</strong><br /><br />
</a>

　そもそも、モデルなんていうものには全く興味がなかった。東京に出てくる事さえ、いたって受動的な
理由からだったわけで。<br />
忘れもしない、高２の３月。長丁場の３学期の期末テストも終わり、明日から春休みという開放感にひたっていたある日の放課後。<br />
恵太と私は、いつものカフェ、（というより喫茶店）にいた。<br clear="all" />

<strong>「ねぇ、今日の試験、どうだった？」</strong><br /><br />

<strong>「問題ないでしょ～。　俺、基本学年トップしか眼中ないから」
</strong><br /><br />

<strong>「ですよね～。恵太サン出来るコだもんね～」</strong><br /><br />

姉が無事短大に合格したこと、恵太は自分の家族の話などをとめどなく話している最中のこと。<br /><br />

<strong>「あのさ、ちょっといい？『俺、東京の大学行こうと思ってるんですけど』、って言ったら、どう？」</strong><br /><br />

<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/SAEKO1-2b.jpg" title="SAEKO" memo="saeko_photos" />

<strong>「　えっ？いきなり「どう？」って...、
でも......、今までずっと、『県内の国立目指してる』って言ってたじゃん。
だから私も、県内の大学に行こうかなって...　にしても、急にどしたの？」</strong><br /><br />

<strong>「東大良いかな......って。つうか、最近、やっぱ東大かなって思うようになったんだよね」</strong><br /><br />

<strong>「う～ん......。じゃあ、私も一緒に東京の大学にしよっかな～。」</strong><br /><br />

<strong>「あ、それいい！そうしよ！」</strong><br clear="all" />


特に迷いはなかった。15歳から付き合っていた恵太とは、付き合い始めた当初から、いつか結婚しようとまで言っていた。若かった事も手伝って、別れるという選択は想像もできなかった。今思えば、きっと彼もそうだったんだろうと思う。

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    <title>念願の「二人そろって」な上京。</title>
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    <published>2008-12-22T04:10:08Z</published>
    <updated>2008-12-25T15:11:24Z</updated>

    <summary> その後、ふたりの間に今まであった柔らかい空気はなくなり、ひたすら図書館にのみ通...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/SAEKO1-3a.jpg" title="SAEKO" memo="saeko_photos" />


その後、ふたりの間に今まであった柔らかい空気はなくなり、ひたすら図書館にのみ通う日が続いた。<br /><br />

<strong>「あれ？、今寝てませんでした？ちゃんと、付いてこいよ～。」</strong><br /><br />

<strong>「恵太ほどじゃないけど、私もそこそこ出来るから、絶対受かりますから！」</strong><br /><br />

受からないと離れ離れになってしまう。必死だったし、どこか悲壮感もあった。
しかしこれが愛の力か、結果彼は東大に、私も第一志望の女子大に合格。晴れて「二人そろって上京」の切符を手にいれた。<br /><br />

<strong>「ちょっと！信じられなくない！？恵太やったね！」</strong><br /><br />

<strong>「そうだな。『東京の中心で愛を叫ぶ』になったな！」</strong><br /><br />


　上京が決まって以降、ふたりして手をとりあって喜んだ。親の手前、一緒に住むわけにはいかなかったけど、近くに住んで、何度も行き来して、夢のような学生生活が待っているはずだった。<br />
でも、結果は東京での生活が始まって半年も経たないで別れる事になった。<br /><br />

<strong>「ねぇ、聞いていい？私たち、どうして一緒に東京出てきて、つきあい続けてるんだっけ･･･」</strong><br /><br />

<strong>「そりゃいつか、結婚するんだろ。うちで頑張ってくれよ！」</strong><br /><br />

<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/SAEKO1-3b.jpg" title="SAEKO" memo="saeko_photos" />

　それを突き詰めたところにはそれなりの理由もあった。<br />
恵太の実家は地元で、とても有名な老舗旅館だった。彼との結婚イコール、自分はいつか、女将になるということだった。<br />
ある時、母ともこんな会話になった。<br /><br />

<strong>「　あのね、、恵太は優秀だし付き合うのに悪い子じゃない。でもね、うちみたいな家で育ってきたあなたに、頭を下げるお客さん相手の商売できるの？　母さん、全然想像できないけど...。」</strong><br /><br />

<strong>「.........」</strong><br /><br />
　
　父も母も彼を取り巻く環境に抵抗があった。そして自分も母の言葉に言い返す事ができなかった。抵抗は彼の環境のそれではなく、自分の環境との"ギャップ"に抵抗があるといった方が正しいかもしれない。<br />
自分の家族はとても仲が良く、お互い大事にしていた。自分自身「親に祝福されない結婚は出来ない」という気持ちもあり、それがある以上、いくら若くても、結婚を反対されている彼と付き合い続ける事に昔のようなモチベーションが保てなくなっていった。
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    <title>ぽっかり出来たオフ</title>
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    <published>2008-12-22T04:24:51Z</published>
    <updated>2008-12-25T15:12:35Z</updated>

    <summary> 懐かしい木目の扉をあけると、見覚えのある顔が並んでいた。 「おーっ！？　木下来...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/AYAKA1-1a.jpg" title="AYAKA" memo="ayaka_photos" />

懐かしい木目の扉をあけると、見覚えのある顔が並んでいた。<br /><br />

<strong>「おーっ！？　木下来たぞー」</strong><br /><br />

<strong>「彩香―！久しぶりー！」</strong><br /><br />

小さく手を振って登場した私を迎える、歓声のような黄色い声。　なんだか妙にくすぐったい。<br />
今日は久しぶりのオフ。ここのところ
<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00205.html?width=475" class="jTip" id="two" name="">
ずっとキャンペーン</a>
の為の地方回りが続いていた。<br />
人と会って話をする事は好きなので、性には合っていているが、これも連日続くとハードで、さすがにちょっと疲れていた。そんな時マネージャーから、<br /><br />

<strong>「彩香、さっき協会から電話があって、台風が来てるから、明日の熱海の花火大会は延期だって。」</strong><br /><br />

<strong>「エーッ？　じゃあ明日は完オフ？　打ち合わせとかもなし？　やったぁ～！」</strong><br /><br />

仕事がない日でも、２、３時間の打ち合わせがあったりと、丸１日休みが取れない日々が１ヶ月は続いてた。<br />

　それならばと思い、久しぶりに海老名市の実家へ戻る事にした。親友の優子たちにも
久しく会っていない。そう思って、すぐに彼女へ電話をした。<br /><br />

<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/AYAKA1-1b.jpg" title="AYAKA" memo="ayaka_photos" />

<strong>「彩香が帰ってくるなら、海老名第五中メンバー１０人くらい集めるよ！」</strong><br /><br />

<strong>「うわぁ！、　急遽決まったプチ同窓会じゃん！」</strong><br /><br />

場所は駅前の居酒屋。店長のオジサンの顔を見るのも、もう１年ぶりだ。<br /><br />

<strong>「〇と△が最近会って付き合ってるらしいよ」</strong><br /><br />

<strong>「うそー！？　私、ちょっと中学ん時好きだったのよねー...　ショック～」</strong><br clear="all" />

お酒もまわり、時効成立というのもあり、あの時実は......の今さら話も出来る。
やっぱり地元の友達といる時が一番癒される。
<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00102.html?width=475" class="jTip" id="three" name="">
ライバル</a>同士のモデル仲間とは中々出来ない馬鹿な話も出来る。

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    <title>思い出の居酒屋の壁にいる私</title>
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    <published>2008-12-22T04:57:48Z</published>
    <updated>2009-07-24T08:06:39Z</updated>

    <summary> 居酒屋の壁に張られた、１枚のまっさらなポスター。 それは、歴代のビールのキャン...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/AYAKA1-2a.jpg" title="AYAKA" memo="ayaka_photos" />


居酒屋の壁に張られた、１枚のまっさらなポスター。<br />
それは、歴代のビールのキャンペーンガールのポスターの横に、ジョッキーグラスを片手に微笑む自分。　<br /><br />

<strong>「ちょっと彩香、ポスターの前で一緒に写真撮らせなさいよ～」</strong><br /><br />

<strong>「あっ、俺もーっ。だって同期の奴に『この子、同級生』って自慢したのに、全っ然信じねえんだもん！」</strong><br /><br />

　<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00205.html?width=475" class="jTip" id="two" name="">

コマーシャルモデル</a>という仕事を続けてきて、いくつか嬉しい瞬間はあるが、故郷の、しかも自分が行き慣れた居酒屋に、こうして自分のポスターが貼られているのを一緒に喜んでくれる仲間と飲むとは思ってもいなかった。うれしいシチュエーションだ。<br clear="all" />

<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00701.html?width=475" class="jTip" id="three" name="">記憶をさかのぼると、きっかけは大学に入り</a>、
２年生になったばかりの頃。<br />

明日からゴールデンウィークというせいか、人もまばらになった学食へ、私は向かった。<br /><br />

<strong>「彩香ぃ遅―い。もう先食べてるよ～。」</strong><br /><br />

カヨはこの大学にしてはとてもお洒落で、男子の中でも有名な子。<br />
１年の時に英語のクラスが一緒で、放課後一緒にお茶するようになってから仲良くなった。<br /><br />

<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/AYAKA1-2b.jpg" title="AYAKA" memo="ayaka_photos" />

<strong>「ごめん、ごめん。あれ？　珍しいね、カヨがそんな雑誌見てるの」</strong><br /><br />

<strong>「違うのよ。これにね、今度この雑誌と資宝堂のおっきなイベントがあるってページが
あってさ。ほら、これこれ。このイベントに参加すると、帰りにスキンケアラインと、アイシャドウとか、もらえるらしいの。ちょっと良くない？」</strong><br /><br />

<strong>「へぇ。合計２万円相当かぁ...。いいね。」</strong><br /><br />
<strong>
「でしょ、でしょ？　じゃぁ、応募するよ！　いいわね？」</strong><br /><br />

活発でよく喋るカヨとは、この点でもとても気が合った。]]>
        
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    <title>資宝堂のイベント</title>
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    <published>2008-12-22T05:03:44Z</published>
    <updated>2008-12-25T15:14:31Z</updated>

    <summary> 結局、あの時彼女からの誘いが無ければ、私はその後、卒業後の進路として、 モデル...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/AYAKA1-3a.jpg" title="AYAKA" memo="ayaka_photos" />


結局、あの時彼女からの誘いが無ければ、私はその後、卒業後の進路として、
<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00101.html?width=475" class="jTip" id="two" name="">モデルの道を</a>歩もう、そう思うことも無かった。<br />
そもそも私は、幼いころから漠然と、自分もいずれは教員になりたい、そう思っていた。<br />
 それは両親が共働きでともに教鞭をとっていたところが大きい。<br />
だから当然のように受験をして教育学部のあるこの大学へ来たのだし、４年生になれば
教員試験を受けて小学校の先生になろうとしていた。その傾向と対策、準備など、相当
早いうちから東奔西走していた。とても心配性だったので。<br />
そして、梅雨をむかえ鬱陶しい季節になり、以前カヨが話していたイベントの事など忘れかけていた頃、<br /><br />

<strong>「彩香！　あの雑誌と資宝堂イベントのハガキ来たわよー！」</strong><br /><br />

<strong>「え！？　なんだっけ　それ？...あ～、あれかぁ！忘れてた。へぇ、当たったんだー」</strong><br /><br />

そのイベントは、表参道のアニヴェルセルであった。ここの１階にはお洒落カフェがあって、デートで来たこともあった。<br />
そして、いざ会場へ。これがこの雑誌の読者層なのか、大人っぽいOLの多いなか、
新製品の案内を受け、そのファンデーションを持って、カヨと一緒に写真を撮ってもらった。いやに綺麗な人が多かったのは化粧品のイベントだからか、それとも自分達が一番年下っぽかったせいか。<br /><br />

<strong>「やったね～。ここのマニュキア、若干筆が他のと違うんだよね～」</strong><br /><br />

<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/AYAKA1-3b.jpg" title="AYAKA" memo="ayaka_photos" />

資宝堂のロゴ入りのお土産をどっさりもらってご満悦の私達。帰りはやっぱり会場の１階、アニヴェルセルへ。<br /><br />

<strong>「ここのシブーストって超美味しいよねぇ～」</strong><br /><br />

そう言ってカヨは、小さな口に最後の洋ナシをほおりこんだ。<br /><br />

<strong>「ねえ、彩香。さっきさ、私達、読者モデルの登録をしてきたじゃない？」</strong><br /><br />

<strong>「ちょっと、カヨきたない！なんか飛んだよ！(笑)</strong><br /><br />

<strong>「ごめん。　あれってさ、雑誌に載るかもってこと？</strong>」<br /><br />

<strong>「そんなこと書いてあった？、そしたらそうなんじゃない？」</strong><br /><br />


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    <title>異端児的な仲間意識</title>
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    <published>2008-12-22T05:17:41Z</published>
    <updated>2008-12-25T15:15:11Z</updated>

    <summary> 「はい。じゃあ今日はこれで授業終わり。遅いから寄り道すんなよ～」 小学６年生の...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/KEIKO1-1a.jpg" title="KEIKO" memo="keiko_photos" />

<strong>「はい。じゃあ今日はこれで授業終わり。遅いから寄り道すんなよ～」</strong><br /><br />

小学６年生の頃、週に一度だけ、私は塾へ通っていた。放課後帰宅してから高山本線に乗る。<br />
たったそれだけの事だったが、それは、当時の私をとても「大人」な気持ちにさせた。
学校が終わるとそのまま家に帰宅し、ランドセルを置いて、大急ぎで駅まで向かう。そして塾の授業が終わると、私を呼ぶ声が．．．。<br /><br />

<strong>「ケーコちゃんっ、お待たせー！」</strong><br /><br />

<strong>「樹里ちゃん、今日もコーラ飲んで帰る？(笑)」</strong><br /><br />

<strong>「お母さん達には内緒だね（笑）」</strong><br /><br />

　塾が終わるといつも樹里と一緒に帰っていた。当時は県に３つしかない"マクドナルドデビュー"を果たしたのも、この彼女とだった。<br />
何となく背格好の似ている彼女とは、学校こそ違ったけれど、どちらからとなく声をかけ、すぐに仲が良くなった。<br /><br />

<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/KEIKO1-1b.jpg" title="KEIKO " memo="keiko_photos" />

<strong>「樹里ちゃん、ほんっと、<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00103.html?width=300" class="jTip" id="two" name="">キレイだよね～。足も長いしさぁ。</a>」</strong><br /><br />

<strong>「ちょっとやめてよ～。話してなかったっけ？<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00206.html?width=375" class="jTip" id="three" name="">クォーターなの。
</a>。おばあちゃんスウェーデン人なんだ。」</strong><br /><br />


そんな言葉を知ったのもこの時だった。<br />
背が高くて目鼻立ちがくっきりしていたために学校では、で何となくコンプレックスにも似た、疎外感を感じていた。今思うと、どこかシンパシーでもって樹里に歩み寄ったのだろうと思える。<br />
その時、もう氷しか残っていないコーラをすすりながら彼女が言った。<br /><br />

<strong>「ねぇ、チカちゃん、あの若い男の人、さっきから私たちのことずっと見てない？」</strong><br /><br />

<strong>「えっ、どの人？」</strong>

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    <title>小学生で、スカウトぉ？？</title>
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    <published>2008-12-22T05:27:03Z</published>
    <updated>2008-12-25T15:15:47Z</updated>

    <summary> 彼女の指さす先に、背の低い若い男性がいた。その人がこっちに向かい近づいてくる。...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/KEIKO1-2a.jpg" title="KEIKO" memo="keiko_photos" />

彼女の指さす先に、背の低い若い男性がいた。その人がこっちに向かい近づいてくる。<br /><br />

<strong>「こんにちは、君たち中学は？」</strong><br /><br />

<strong>「もう帰ります。　どちらさまですか？？」</strong><br /><br />

その彼が、私にとっての最初のスカウトマンだった。結局は、<br />
<br />
<strong>「<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00701.html?width=475" class="jTip" id="two" name="">君たちまだ小学生なの？？？</a>　
じゃ、駄目か...。　　僕はこういう者だけど、お母さんに名刺渡しといてくれる？」</strong><br clear="all" />

と<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00401.html?width=475" class="jTip" id="three" name="">モデル事務所の名前が</a>
書かれた名刺だけを渡され、男性は帰って行ったが、それからというもの、
彼女といると、自分達に向けられる周囲の目が違うことに気づき始めた。<br /><br />

<strong>「私たちって、なんか目立ってるっぽい？」</strong><br /><br />

<strong>「背、高いからかな・・・」</strong><br /><br />

<strong>「みんなより10センチは高いからね。。」</strong><br /><br />

二人ともすでに160センチを超えていた。<br />
しだいにその身長だけでなく、なんとなく"自分たちの価値"みたいなものにも気づき始めていた。<br />
　それでも、その頃はのちに自分の背が176センチになることも、<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00204.html?width=320" class="jTip" id="five" name="">
有名ブランドのショーモデル</a>になることも、まだ考えてもみなかった。<br />
当時、テレビでは安室奈美恵が大ブレイク中で、同級生のみんなはそんな少し年上の彼女に憧れていた。<br /><br />

<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/KEIKO1-2b.jpg" title="KEIKO " memo="keiko_photos" />

<strong>「チカ、アムロのチェックミニ超かわいくない？」</strong><br /><br />

<strong>「え？　私はあんまり興味ないなぁ。　もっと年上の、梅宮アンナのほうが大人っぽくて好きなんだよね～。あれ...、なんかおかしい？」</strong><br /><br />

<strong>「え?、チカやばいって（笑）！」</strong><br /><br />

　５つ上の姉の部屋で見た女性誌には、彼女が毎号のように表紙を飾っていた。<br />
そんな折り、中学に入ってから、お互いなんとなく疎遠になってしまった樹里と、久しぶりに会うことになった。<br clear="all" />
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    <title>プロダクションてナニ？</title>
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    <published>2008-12-22T05:40:36Z</published>
    <updated>2009-10-09T03:52:39Z</updated>

    <summary> 「久しぶりだね～、ケイコ！」 「樹里ちゃん、まった、キレイになったね～」 外国...</summary>
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        <![CDATA[<img style="float:left;"src="http://modelba.com/real/imgs/KEIKO1-3a.jpg" title="KEIKO" memo="keiko_photos" />

<strong>「久しぶりだね～、ケイコ！」</strong><br /><br />

<strong>「樹里ちゃん、まった、キレイになったね～」</strong><br /><br />

外国の妖精のような彼女に、ため息をついた。<br /><br />

<strong>「私ね、実は来月から東京に行くんだ」</strong><br /><br />

<strong>「え！？、転校するの？」</strong><br /><br />

<strong>「うん。パパが東京に住んでて、前から「いつ来てもいい」って言われてて。
私のパパ、向こうで<a href="http://modelba.com/models_qa/et/00202.html?width=475" class="jTip" id="two" name="">芸能プロダクション</a>やってるんだ」</strong><br /><br />

<strong>「......プロダクション？」</strong><br /><br />

<strong>「うん、パパがね。デビューまでパパと一緒に住んで、その後、いろいろ勉強しろって、、」</strong><br /><br />

<strong>「樹里ちゃん、タレントになるの？」</strong><br /><br />

<img style="float:right;"src="http://modelba.com/real/imgs/KEIKO1-3b.jpg" title="KEIKO " memo="keiko_photos" />

彼女とは実はそれきりだ。風の便りで、17歳のころ、物凄い年上の米国人と結婚し、NYに
住んでいるということは聞いた。<br />
それでも、同性ながら小学生の自分に、強烈な印象をもたらした彼女のその垢抜けた美しさは私のその後の意識を変えた。<br />
その後、相変わらず学校ではエキゾチックな顔と身長をもてあましていた。<br />
だが、彼女の行こうとする世界に通じる素質を、自分も持っているんではないか、目指せるんじゃないかという思いがこの頃から芽生えてはじめていた。<br />
そして、梅宮アンナが更に世間を賑わせ始めた頃、私は高校へ向かう途中の電車で、２度目のスカウトにあった。<br clear="all" />]]>
        
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