AYAKA
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第1話 キャンペーンガールとして

結局、あの時彼女からの誘いが無ければ、私はその後、卒業後の進路として、
モデルの道を歩もう、そう思うことも無かった。
そもそも私は、幼いころから漠然と、自分もいずれは教員になりたい、そう思っていた。
それは両親が共働きでともに教鞭をとっていたところが大きい。
だから当然のように受験をして教育学部のあるこの大学へ来たのだし、4年生になれば
教員試験を受けて小学校の先生になろうとしていた。その傾向と対策、準備など、相当
早いうちから東奔西走していた。とても心配性だったので。
そして、梅雨をむかえ鬱陶しい季節になり、以前カヨが話していたイベントの事など忘れかけていた頃、
「彩香! あの雑誌と資宝堂イベントのハガキ来たわよー!」
「え!? なんだっけ それ?...あ~、あれかぁ!忘れてた。へぇ、当たったんだー」
そのイベントは、表参道のアニヴェルセルであった。ここの1階にはお洒落カフェがあって、デートで来たこともあった。
そして、いざ会場へ。これがこの雑誌の読者層なのか、大人っぽいOLの多いなか、
新製品の案内を受け、そのファンデーションを持って、カヨと一緒に写真を撮ってもらった。いやに綺麗な人が多かったのは化粧品のイベントだからか、それとも自分達が一番年下っぽかったせいか。
「やったね~。ここのマニュキア、若干筆が他のと違うんだよね~」

資宝堂のロゴ入りのお土産をどっさりもらってご満悦の私達。帰りはやっぱり会場の1階、アニヴェルセルへ。
「ここのシブーストって超美味しいよねぇ~」
そう言ってカヨは、小さな口に最後の洋ナシをほおりこんだ。
「ねえ、彩香。さっきさ、私達、読者モデルの登録をしてきたじゃない?」
「ちょっと、カヨきたない!なんか飛んだよ!(笑)
「ごめん。 あれってさ、雑誌に載るかもってこと?」
「そんなこと書いてあった?、そしたらそうなんじゃない?」