KEIKO
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第3話 そして東京

朝、目を覚まし、カーテンを開けると、やっぱり東京の景色が広がる。大垣の長閑な景色でも、中規模都市の名古屋でもない。そこは、私が闘う街「TOKYO」。上京して1年経っても、まだこのメガ・シティに慣れない。
今日はオフ。東京に来てから友達になった優佳と、ミッドタウンでショッピングして『idee cafe Parc』でお茶。
「私はね、KEIKOがトップモデルになって世界に羽ばたくのが夢なんだ」
「
世界?東京にさえもまだ慣れないのに!世界を目指しているのかもわからないけど、ともかく、まずは東京で頑張ろっと!」
その数日後。。。
「KEIKO! ついに世界が来たわ!」

マネージャーの松本さんから朗報が入った。
中国を代表する女優、ウォン・リーが日本メーカーのシャンプーのCFに出ることになり、ロングヘア、しかも、長身のモデルを探しているというのだ。
アジア圏内のモデルが、数人選ばれ、彼女と一緒にギリシャに行って撮影があるという。「NeoInternational」は、私を推薦してくれ、見事に合格したのだった。
「KEIKOならきっと、世界でやっていけるわよ。ただ、メンタル面で弱いところがあるから、そこを強化しなくっちゃね!」
松本さんに言われるまでもなく、自分でも気づいている。負けず嫌いなくせに、引っ込み思案で欲がない。派手な外見からは想像も出来ないだろうが、海外旅行だって一度も行ったことがなかったのだ。不安で爆発しそうな私は、この仕事に松本さんほどには喜べなかった。