KEIKO
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第3話 そして東京
書類審査、何度かの
面接を通って成田に集まったのは、7人。日本人以外も居た。
「よろしくね。私、菜奈。ウォン・リーとCFなんて、超ラッキーだと思わない?」
菜奈は天性の明るさを持ったモデルだった。
背も180センチはある。
ウォン・リーとは、ギリシャの宮殿の前で会った。でも、あちらは大世界的な女優だから付き人やらスタッフに囲まれて、見えたと言った方が良いくらいかな。
ザッとした顔合わせののち、連日の撮影。さすがに、大手メーカーの撮影だけあって、かなり緻密に撮る。
ウォン・リーには、ホテル並みの機能を備えた豪華なロケバスが用意されていたけれど、私たち7人はスタッフと同じバス。

照明の待ち時間に、バスのなかで慌ただしくランチを取りながらも、女の子同士はすぐにお喋りを始める。
「私、これをきっかけに世界に出たいの。KEIKOもでしょ?」
「うーん、私はどうかな......微妙」
「私は、絶対に"あっち組"になりたいんだ!」
菜奈が指さす先には、あの豪華ロケバス。
私はと言えば、情けない事に緊張のあまりに終日お腹を壊していた。
数日の撮影が終わり帰国して、いよいよ今日か
CFのオンエア開始日。この番組の間にと聞いていたので、かぶりつきで見ていた。私は、ウォン・リーの右側に映っている筈だ。
ところが、映ってはいるのだがピントはウォン・リーに合っているので、私かどうかは、私でなければわからない。
「うーん、世界の壁は厚いな......」