KEIKO
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第1話 背が高いのも、悪くないんじゃない?
「久しぶりだね~、ケイコ!」
「樹里ちゃん、まった、キレイになったね~」
外国の妖精のような彼女に、ため息をついた。
「私ね、実は来月から東京に行くんだ」
「え!?、転校するの?」
「うん。パパが東京に住んでて、前から「いつ来てもいい」って言われてて。
私のパパ、向こうで芸能プロダクションやってるんだ」
「......プロダクション?」
「うん、パパがね。デビューまでパパと一緒に住んで、その後、いろいろ勉強しろって、、」
「樹里ちゃん、タレントになるの?」

彼女とは実はそれきりだ。風の便りで、17歳のころ、物凄い年上の米国人と結婚し、NYに
住んでいるということは聞いた。
それでも、同性ながら小学生の自分に、強烈な印象をもたらした彼女のその垢抜けた美しさは私のその後の意識を変えた。
その後、相変わらず学校ではエキゾチックな顔と身長をもてあましていた。
だが、彼女の行こうとする世界に通じる素質を、自分も持っているんではないか、目指せるんじゃないかという思いがこの頃から芽生えてはじめていた。
そして、梅宮アンナが更に世間を賑わせ始めた頃、私は高校へ向かう途中の電車で、2度目のスカウトにあった。