(1)厳しいけど…できて当たり前!の世界
モデル、と一口に言っても様々な種類があります。そして、その種類によって身につけなければいけない技術も様々です。ショーモデルはスタイルが良いことももちろんですが、美しく歩けることが当たり前になりますし、企業の看板にもなるコマーシャルモデルは好感度の高い、美しい笑顔が作れるということが必須条件です。容姿だけでなく、社会的に評価され人気のあるトップモデルになるためには、レッスンによる技術が備わっていることが欠かせません。
(2)え!自分で負担するものなの…?
そうなんです、レッスン料などは自分で負担することが多いんです。若くて将来性があると期待されていれば、プロモーション費用なども事務所が立て替えてくれたり、負担してくれることも多いでしょう。しかし、年齢が上がると、それに応じた様々なスキルを身につけていることを求められ、さらに周りに勝つレベルのスキルを身につけることが必要になってきます。そのためのレッスン費用、コンポジットやBOOK代などは自分で負担しなければなりません。芸能人は給料制なので、多くの場合は芸能活動に関することは会社が負担してくれます。でも、モデルは個人事業主。あなた個人で負担しなければならないことも多いのです。例えば、モデルウォーキング、ポージング、メイクなどの技術を習う費用や、プロモーションツールのコンポジットやBOOKの費用も自費となります。
(3)実際に、どれだけの費用がかかるの?
具体的にはどれくらいの費用がかかるんでしょうか。レッスンはどれくらい受ければいいのでしょうか。だいたいの目安をまとめてみました。
・ウォーキング…15回
・メイクの基礎的な知識や技術のレッスン…5〜6回
・ポージングのレッスン…6〜8回
・テストシュート…3〜5回
※これは、宣材写真、つまりコンポジットやBOOKを作るための写真撮影のこと
上にあげたものは、あくまでプロのモデルを名乗るために「最低限必要な回数」です。この数をこなしてプロとしてスタートすることができても、自分の技術の向上や経験のために、日々色々なレッスンに取り組むといいでしょう。常にスキルアップを目指し、自分を磨く努力をし続ける、ということがとても大切になってきます。
これらの必要最低限のレッスンにかかる期間は、だいたい5〜6ヶ月くらいが一般的とされています。また、かかる費用は15〜30万円くらいを考えておくとよいでしょう。モデルになるためのステージに立つには、まずは時間とお金が多少なりともかかってしまうことは、しっかりと頭に入れておくこと。モデルに限らず、どんな仕事だって経験を積むことは大事ですし、その仕事に必要なスキルを身につけることも絶対条件に入ります。
では、自分がモデルになるための条件を満たしきれない場合はどうすればよいのでしょうか。あくまで目安ですが、期間として半年以上、そして金額としては30万円以上を費やしても条件に届かない場合は、初めに自分で立てた計画を見直す必要があります。何が自分に足りないのか、どのスキルを磨くべきなのか、を客観的に見てみましょう。
(4)レッスンが終わっただけで安心してはダメ!
たとえ最低限のレッスンが終わり、モデルになるための条件を満たすことができても、そこで安心してはダメなんです。それが、時間的にも、金銭的にも。条件を満たしたら、次はオーディション、という流れが普通ですよね。実は、オーディションを受けるための費用も自分で負担するというのがほとんどなんです。スキルアップのためにはレッスンも続けていかなければいけませんよね。また、撮影に必要な服や靴などは、モデル自身の持ち込みとなる場合も多いのです。
ここまでの説明で、モデルになる前の準備段階でも、なった後の活動においても、多少なりともお金のかかる仕事、というのがわかったと思います。ただ、レッスンやオーディション、仕事の経験によって得るものは大きいですし、努力した分、モデルとしてキレイになる自分を実感できるはず。時間やお金がかかっても、めげずに頑張る忍耐力も大事です!