（１）自分で自分を売り込め！
自分の持つ可能性を確かめるために、という意味でも、自分自身で海外のエージェンシー、つまり事務所を調べて、面接のアポイントメントを取ることからスタートしている人もいます。また、日本にはないシステムですが、外国には「OPEN CALL」というシステムを取り入れている事務所もあります。これは、指定された日時であれば、誰でも事務所を訪れていいですよ、というシステムです。なんとも外国らしい…。つまり、公開オーディションのようなものと考えてOKです。
海外で自分を売り込む際には、必ず必要となるものがあります。
・住居 … ホテルを取るような短期滞在では、受け入れてくれるところはありません。事務所側としても、長期期間いてくれる人じゃないと、契約したいと思わないですよね。最短でも３ヶ月はないと難しいと思います。
・語学力 … アポイントメントを取って、面接に行く。これを全て自分でやらなければいけません。そのためには、当たり前ですがコミュニケーションを取れるだけの語学力は絶対条件です。ここで言う語学は、行く国にもよりますが、大半は英語になります。
・労働VISA … 観光VISAは働けない。学生VISAでは労働できる制限がある。つまり、モデルとして働くことを視野に入れているなら、労働VISAがないとそもそもスタートラインに立てないことになってしまいます。
上にあげたものは、最低限必要なものです。これ以外にも、自力で外国の事務所に所属するには、第一にモデルとしての外見技術がクリアしていること、次に語学力があること、そして滞在できる状態にあることなどがあげられます。さらに、海外のエージェンシーがアジア人を求めていることも条件の１つです。これらの項目が、全てタイミング良く重なることで、はじめて海外への挑戦権が得られます。ここまで読むと、かなり狭き門に感じるかもしれません。狭き門であることは確かなのですが、決して夢のまた夢、というほど遠いものでもないのです。
（２）売り込む以外にも、こんなやり方があるんです
将来、海外で活躍したいからといって、急に海外には行かないですよね。まずは日本のモデル事務所に所属することをオススメします。ただ、事務所を選ぶ際に、海外との取引があるインターナショナルエージェンシーを選ぶと良いでしょう。提携または取引している海外のエージェンシーに事務所側から声をかけて写真を見てもらう、可能性があるか聴いてもらう、など自分１人で動くよりもサポートしてもらえることがあるからです。
さらに、事務所によっては取引が成立した後も、手続き関係や相手とのやりとりまで、マネージャーが行ってくれることがあります。これはとても心強いし、ありがたい話ですよね。ただ、実際に海外へ行くのは自分１人です。先ほど（１）であげた条件は必ず必要で、ある程度の語学力もなければなりません。
（３）どの国に行くのがいいの？
世界的なランキングに名前があるモデルの多くは、ニューヨークを拠点にしています。ニューヨークはトップモデルの聖地とも言われる場所です。また、パリ・ミラノ・イギリスなどヨーロッパにも活動の場所は集中しています。
それ以外にも、アメリカや南米、アジア圏などでも幅広く活動しているモデルがいるのも事実。都市によって、求められているモデル像が違うのです。都市ごとのモデル事務所に所属するアジア人の背の高さや顔立ちなど、傾向を見て参考にするとよいでしょう。
海外で活動するとなると、周りの協力ももちろんですが、まずは自分で行動することが大事です。相当のやる気と覚悟がないと、なかなか実現に届くことができません。でも、実際に海外で活躍する日本人モデルはいます。冨永愛さんなどがその代表ですね。運やタイミングももちろんありますが、大事なのは自分の努力。まずは、海外を目指して外見や語学力を磨くことからはじめましょう！
