(1)日本人女性モデルの平均身長
日本人モデル1500人のうち、半分以上が160〜175cmです。20代前半の日本人女性の平均身長は158cm。やはり、身長の高い人が活躍しているというのはホントのことみたいです。最近では身長の低いモデルさんも増えてきました。ZOZO TOWNなどに代表されるアパレルECサイトでは、洋服を着たときのイメージがより一般の人に近いように、身長もあまり高くないモデルが使われるパターンが多い傾向にあります。また、最近ではWEBでの広告も増えていることからアパレルだけではなくコスメの紹介をするような美容系のモデルも一昔前に比べると増えてきているように思います。美容形のモデルであれば、身長は関係ないですもんね。仕事によってどのくらいの身長が必要かどうかが決まってきます。
(2)身長によって仕事が違う!
モデルの身長は、「めやす」としてこのようなパターンに分けられます。
160〜170cm:雑誌やパンフレット
165〜175cm:ファッションショー
175cm〜 :海外のファッションショー
ちなみに、身長が160cm以下でも、先程言ったような美容系を中心に活躍されているモデルもたくさんいますし、あくまでこれは目安です。
これを見る限り、最も割合の多い165〜170cmのモデルは、主にファッション雑誌などで活躍しているということになりますね。やっぱり身長が高い方が活躍できるのね…たしかに、身長が高いほうがお仕事の幅が広がることは事実ですが、先程書いたECサイトのモデルなどは、逆に身長が高すぎると採用されませんし、ブランドによってはあえて身長の低い人を使って親近感を出すようなところもあるので、諦めるのはまだ早い、です!
(3)低身長でも人気者に!?
最近のファッション雑誌にはいろんな種類がありますよね。中には、155cmくらいしかないモデルも多くなってきています。雑誌はファッションショーと違って、必ずしも全身を写す必要がなく、メイクなどの顔に寄ったカットも多くあります。もちろん美しく服を着こなすには身長は大切ですが、それよりも、肌のキレイさやパーツの美しさなど、違う武器があると、活躍の幅は大きく広がります。身長が低いから諦めるのではなく、チャームポイントを伸ばして自分磨きをすることが大切です。
最近では、モデルの業界にアイドルやタレントさんが一緒に活躍していることがよくあります。雑誌の表紙も、名前の知られたアイドルやタレントさんが使われていることがありますね。読者にとってより身近な存在として、既に名前が知られた芸能人を使う、ということになりますが、モデルの業界に(モデルの仕事に)アイドルやタレントさんが入ってくるということは、モデル一人ひとりもキャラクター性やキラリと光る何かが求められるということです。
(4)身長よりも大切な「存在感」
身長はもちろん、モデルの素材として必要な要素のひとつですが、今の時代は身長よりも「自分の良さ」を全面に出し、他のライバルと差をつけていけること、「存在感」を出していけるかどうかが重要です。
身長の高い人であれば、持って生まれたその素材を生かして、ショーなどに活躍できるよう、ウォーキングやポージングなどの基本スキルを身につけることが必要です。身長が高いということは確かにモデルをやる上で有利ですが、このスキルがないと、選ばれるモデルにはなれません。
同じように、身長が低い人もより服をきれいに見せるポージングや笑顔の作り方、メイク術など身につけなくてはいけないスキルがたくさんあります。
「存在感」というものは、その人の内側から出る自信の表れです。外見を武器に、内面をいかに表に出していけるかが大切なことで、それは日々の努力でしか身に付きません。
いかがでしたでしょうか。身長の基準はありますが、気にすることは他にもたくさんありそうですね。自分がどんな仕事で活躍できるのか、そのために必要なスキルはどんなことなのか、そのお仕事で活躍するモデルやタレントさんを参考に、研究してみると良いかもしれません。