洗顔
(1)洗顔とクレンジング
【洗顔】
洗顔料は、肌に余分な皮脂汚れを落とす役割があります。
界面活性剤を多く含んだリキッドタイプやムースタイプの洗顔料は肌への刺激が強いため、洗顔後つっぱるようなものは避けた方がよいでしょう。
クリームタイプの洗顔フォームは油分を含み肌に油膜を残すしくみになっているので、乾燥肌向けのしっとりタイプは洗顔後肌が乾かないようにできている。
ただし、逆に肌に油膜を張ったような状態になるので、後から使う化粧品の浸透を妨げることになりかねません。
シンプルな固形石鹸は余分な油分を含まないのでおすすめです。
クレンジング料は、水で洗っても落ちないファンデーションなど油性のメイク汚れを落とすために必要なものです。
メイクを落とさずに寝てしまうと、メイク汚れが酸化して毛穴に詰まってしまいます。ニキビの原因になるだけでなく、毛穴を広げることになるので必ずメイクは落として寝るようにしましょう。
【クレンジング】
肌質との相性やメイクの濃さで使い分けるのがお薦めです。
また、肌の調子が悪い時は刺激の弱いものに替えてみましょう。
肌をこすらずにメイクをしっかりと落とす丁寧なクレンジングが大切です。
(2)クレンジングの種類とおすすめの肌質
《ローションタイプ(シートタイプ) = 洗浄力が高い、拭き取りタイプ》
- オイリー 肌
- ノーマル肌
油分をほとんど含まず、界面活性剤の洗浄力だけで落とす。洗浄力、刺激ともに強く、 拭き取りタイプため肌の負担もかかる。
短時間で簡単に濃いメイクも落とせるメリットがあり、洗面台などのない場所でも拭き取り可能。
ただし、普段のメイク落としに毎日使うと乾燥肌になり肌あれの原因になるので要注意です。
《オイルタイプ = 濃いメイクもサラッと簡単に落とせる》
- ノーマル肌
オイル自体にメイクを落とす働きがあり、界面活性剤も多く含む。毛穴の奥まで素早く浸透して
しっかりメイクもサラッと簡単に落とせる分、必要な皮脂も一緒に落としてしまうので特にメイク
が濃い日だけに使い分けたいタイプです。
《 ジェルタイプ = みずみずしく、さっぱりとした使用感》
- オイリー肌
- ノーマル肌
水の成分に界面活性剤を多めに入れてメイクを落とすタイプ。みずみずしい感触と洗い上がりは
さっぱりと、メイクを落とす力は普通で皮脂膜を奪い去りやすい。
《 クリームタイプ =肌への優しさを求める人にお薦め》
- ドライ肌
- ノーマル肌
適度な油分を含み、界面活性剤は少なめ。洗浄力が適度にあり、肌に優しく乾きにくいのが特徴。
ただし、油分が肌に残りやすいので、ティッシュオフ(肌をこすらずティッシュに含ませるように)してから洗い流すのがベストです。
《 乳液タイプ= 刺激は弱め、洗い流しやすい》
- ドライ肌
- ノーマル肌
クリームタイプより油分が少ないため水に溶けやすく洗い流しやすい。
保湿力はほどほどあり、肌への刺激は弱め。洗浄力も弱めなので薄づきメイクの人向き。
◎ポイントメイク(目元・口元)は専用のリムーバーを使いましょう
ウォータープルーフのマスカラやアイライナー、アイブロウリキッドやロングらスティングの口紅などは専用のリムーバーを使い、強くこすらずに完全にメイクオフするようにしましょう。
顔のなかでも目元や唇は皮膚が薄いのでやさしく扱い、顔全体のクレンジング前に落としましょう。
お湯で落とせるフィルムタイプのマスカラはポイントリムーバーでは落とせないので、38~40度のお湯でそっとフィルムを溶かすように落としてください。
特にマスカラはメーカーによって作り方が様々で、ポイントリムーバーを使用しても落ちにくい場合はその商品専用のリムーバーや落とし方に注意してください。
まつ毛際は綿棒を優しくなでるように丁寧に取るようにしてください。
ボディケア
ボディは、背中、胸、手、足などパーツによって肌の性質が異なり、それぞれ適切なスキンケアがポイントになります。
(1)背中・胸のニキビ
背中や胸は体の中でも顔や頭の次に皮脂腺がたくさんある部位です。そのためニキビができやすいです。
予防のためには、固形せっけんと綿タオルでこすりすぎず、やさしく洗うことがポイントです。
界面活性剤を多く含むボディソープでナイロンのタオルやボディブラシ、泡立てスポンジなどでゴシゴシとこするとニキビを悪化させたり、シミになるおそれもあります。
また、体を洗った後にシャンプーなどをすると背中や胸に成分が残ると肌への刺激になるので、先に髪を洗いましょう。
夏は朝晩シャワーを浴びて、汗をかいたらこまめにふき取るようにしましょう。
また、背中や胸のあたりに直接触れる下着は、肌への刺激が少ない綿素材のように吸湿性のよいものがおすすめです。
(2)ボディの保湿
お風呂あがりに皮脂の多い背中や胸は何もつけなくて大丈夫ですが、手足は皮脂腺が少ないので、油分を適度に含む保湿クリームやオイル、ピュアなシアバターなどでケアします。
また、手あれやひじやひざ、かかとなどカサつきが気になる場合は尿素配合のクリームが効果的です。