(1)ファッション・モデルとは?
ざっくり言うと、その名の通りファッションショーや雑誌で活動するモデル。みなさんが「モデル」と聞いて、思い浮かべるのはこちらのタイプかもしれませんね。主な出演媒体は、ショーや雑誌、ポスター、ビルボード、カタログなど。
そして、コマーシャル・モデルと活躍の場が違う、ということはクライアントが違うということになります。ショーに出るようなモデルということですから、身長が高くスラッとしていて、インパクトのある顔立ちや雰囲気を持ち合わせていることが重要です。
(2)コマーシャル・モデルとは?
モデル、というとスラッとした若い女性、というイメージがあるかもしれませんが、コマーシャル・モデルの場合は、男女問わず、幅広い年代が活躍できます。広告や企業ごとに、求めているモデルのイメージや広告の内容が大きく違うからです。主な出演媒体は、コマーシャル、ポスター、雑誌(この場合、ウエディングやヘアー、着物など)、商品カタログ、企業パンフレット、広告、新聞、各種イベントなど。
コマーシャル・モデルの場合は、抜群のスタイルよりも、愛嬌のある顔立ちや親しみやすさ、好感度の高さが重要になってくることが多いのです。
(3)さらに細かく分けてみよう!
ここで細かく分類するのは、モデルのキャラクターです。雑誌を見たりモデルを見ていても、なんとなくキャラや路線がその人によって違いますよね?ここでは、7つの種類に分けて説明します。
1. 超美人系 …ゴージャス、ツンツンとしたイメージ
2.ノーマル美人系…ほんのり、優しいイメージ
3.アイドル系 …カワイイ系
4.お嬢様系 …上品なイメージ
5.個性派系 …カッコイイ系
6.セクシー系 …フェロモン系
7.ユニーク系 …変わりキャラ系
この中でも、1・7がファッション系、2・3・4・5・6はコマーシャル系のマーケットになります。
自分の好きなモデルさんがどのカテゴリーに入るか、自分がモデルになったらどのカテゴリーなのか、なんとなくわかる気がしてきませんか?ただ、モデルたちが困るのは周りとキャラがかぶってしまうこと。このカテゴリーの中で、自分の個性を活かしながら誰がトップに座れるか、日々競い合っているのです。
ファッション・モデルとコマーシャル・モデル。同じようで、その差は大きく違いましたね。自分がどのカテゴリーに入るのかを見つめ、そのキャラクターにはどんなクライアントがいるのか、求められていることは何か、などを始めによく知っておくことが大事です。なぜかと言うと、キャラクターが定まっていない中途半端なモデルは、たとえスタイルが良くて顔立ちがキレイであっても、キャラがはっきりしていないせいでマーケットが狭くなってしまいます。クライアントも、モデルを起用する際に「こんなイメージの子がいい」とあらかじめ希望を固めてきますが、そこに引っかからないことになってしまうのです。つまり、モデルとしてビジネスが成立しないことに繋がってしまいます。モデルで成功するには、ある程度自分のキャラや路線を定めることが、いかに重要かわかっていただけたと思います。客観的に自分を見つめ、どのカテゴリーでやっていくかを決めること。これは、次に進むための大事なステップになります。